コーヒーの秋

こんにちは。
ようやく過ごしやすくなりましたね。

秋…と言うと、読書の秋、芸術の秋、と、色々な秋が目白押しですが、どんなシーンにも合うのが
コーヒー!
ご存知の通り、ウィーンはコーヒーで有名ですが、ヤオゼ(スロヴェニア由来)というお茶の時間があり、午前10時と午後3時には、カフェやコンディトライ    は大賑わいです。

午前中のヤオゼはどちらかと言うと、朝食も兼ねてかイースト系の焼き菓子を注文する人を多く見かけます。
メランジェ(カプチーノとほぼ同類)とヌスボイゲル は、朝の人気メニュー。
写真のような三日月の形をしたイースト菓子で、中にはくるみのペースト状のフィリングが入っています。
生地の独特な模様がこのお菓子の特徴で、素朴ながらも味わい深いコクのある焼き菓子です。
そしてもう一つ、形は少し変わりますが、全く同じ生地を使って、中にケシの実をペースト状にした  モーンボイゲルというものもあります。
ちなみにこれらのお菓子は旧チェコスロバキア生まれ。
私も大好きなウィーン菓子のひとつです。

さて、みなさんにも思い出の食べ物や飲み物がおありだと思いますが、私にとってはウィーンの恩師が
お宅にお邪魔する度に淹れてくれたコーヒーです。

プロフェッサーいわく、「コーヒーにはね、脂肪燃焼効果があってね、生活習慣病を発症させにくくするんだよ。」
…と、得意げに話しながらコーヒーにたっぷりと砂糖とミルクを入れて飲む、今は亡き恩師の顔を思い出します。
巷では コーヒーには痩せ体質を作るという説が出回っていますが、もちろんそれは ブラックコーヒーが原則すよ。

   さて、コーヒーを飲みながら  何か音楽をかけましょうか。
チャイコフスキーのピアノ曲  「四季」から「秋」はどうでしょう?
ちょっとメランコリックな曲ですが、今年のあの過激な夏から
ようやく解放されたのですからこの辺で ちょっとひと息つきませんか?

      ではまた