レハール 3

メリー・ウィドーの大ヒットで、レハールは押しも押されもせぬ「オペレッタの王」になります。

初演は1905年、12月30日、  場所はテアター・アン ・デア ・ヴィーン。
ウィーンの街は レハールの甘くせつなく、そしてちょっとコミカルなメロディーで溢れかえります。


あのお堅い作曲家マーラーも、妻でありやはり作曲家のアルマが殊の外このオペレッタを気に入ったので、
2人でドブリンガー(ウィーンの楽譜店)に行き、メリー・ウィドーの楽譜を購入したと言われています。
その時マーラーは、店に入ることを躊躇したため、結局アルマ一人が買いに行った…という逸話があります。

まあ、オペレッタは民衆のための音楽劇というジャンルに置かれていましたので、オペラから見るとワンランク下に思われる節がありましたので、
(今でもそういう傾向はあります)その時のマーラーの気持ちもわからなくありません。

  わたしのウィーンの友達も、フォルクスオパーにセッセと通う私には少々呆れ顔でしたが、
、オペレッタを通して ウィーンの人々の気質や生活を垣間見る事が出来たと、今でも自負しています。
何よりウィーン訛りのドイツ語の練習にはもってこいでしたし…。

さて、お話しを元に戻しましょう。
メリー・ウィドーの大成功で、聴衆は彼の次の作品に大いに期待を寄せますが、メリー・ウィドーを超えるものは
なかなか生まれてきません。

苦悩するレハール

そして…。    続きは次回にまたお話しをいたしますね。

                     それでは  また。


                  「レハール城」と呼ばれる  レハールの住居。