レハール 4

メリー・ウィドーの大成功の後、子供のためのオペレッタなどを手がけたり、様々なジャンルを試みた
レハールでしたが、これと言った作品に恵まれませんでした。
しかしついに1909年に「ルクセンブルク伯爵」で、チャンスが再び巡ってきます。
その中の数々の美しいメロディーに、聴衆は魅了されます。

その後兼ねてからプッチーニと親交のあったレハールは、、彼の影響もあってか悲劇のオペレッタ
「微笑みの国」を完成させますが、元来オペレッタは喜劇、それもハッピー・エンドがお約束ですので
、ウィーンでの評判は今ひとつ。
(この初演はベルリンのメトロポール歌劇場でした)

そして その後、オペレッタにも匹敵する大作「ジュディッタ」を最後に、かれは音楽の世界から身を引くようにひっそりと沈黙を守り続けます。

いったい彼に何があったのでしょう?

多くの芸術家がそうであったように、レハールも戦争に翻弄された音楽家の一人でした。
彼が第二次世界大戦に負った心の傷は生涯 癒されることはありませんでした。

ここではあえて、戦争中のレハールについては触れませんが、戦争がもたらすもの…
それは絶望と悲しみ以外のなにものでもない…と言うことを 彼のオペレッタから学んだような気がします。

                             それでは  また。

                 
             オペレッタのフィナーレをイメージして作ったアティーオリジナルデザートです。