バイエリッシェクレーメーメ 2

こんにちは。

今日は「バイエリッシェ・クレーメ」の由来からお話いたします。

直訳すると、バイエルン地方のクレーメですが、そもそもこのスィーツがバイエルン生まれという確たる証拠はありません。
それでも1708年に☆カール6世と、エリーザベト・クリスティーネの婚礼の儀の宴には、このスィーツであろうものが「ゼラチンで固めたクレーメ」として振る舞われたそうですが、残念ながら、レシピは残っていません。
そしてこのスィーツ、二人の婚礼と共にフランスに渡り、1815年にシェフ パティシエのアントナム・カーレムによりレシピ化されたものが、最古のものと言われています。

また、1852年にドイツの女性料理人、クリスティーネ・シャルロッテ・リードルが上梓した「リンダウアー ・コッホブーフ」の中にも「お皿に返したヴァニラクレーメ」と称したものが、ドイツに残るレシピの中では最も古いものと言われています。
クリスティーネに関してはなかなか興味深いものがありますので、またご紹介したいと思います。

モーツァルトとクラウスの生まれる前に既にこのスィーツが存在していたとなると、彼らも舌鼓を打ったのか…などなど 想像は尽きません。

さて、お喋りはこの辺にしてレシピをご覧下さい。
ソースはお好みで、またソースがなくても美味しくいただけます。

       それでは   また。               Viel   Erfolg !           Ati 

☆   マリア・テレジアの両親

   🎵   バイエリッシェ・クレーメの作り方 🎶

🛒    材料

牛乳            250cc             バニラのさや             1/2本
卵黄                 2ケ            グラニュー糖                50g
板ゼラチン      7g              生クリーム                    250cc

🗝   準備
a.      板ゼラチンを冷水につけて柔らかくしておく
b       牛乳はバニラのさやと一緒に沸騰直前まであたためる。
c、    生クリームは八分立てにして冷蔵庫で冷やしておく。

🥣    作り方
1、鍋に卵黄とグラニュー糖をいれて、ホイッパーでモッタリとするまでよくすり混ぜる。
2、1にbを少しづつ加え混ぜ、弱火にかけて、沸騰させないように木べらでで混ぜながら
とろみをつける。
3 、2に水気をよく切ったゼラチンを加えて溶かし、これを一度こして、氷水につけてとろみがついてきたら   cの生クリームを加え混ぜ、空気を抱き込むように大きくまぜる。
4、 3を好みのバヴァロア型や、グラスに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。(約2時間)


                               写真上段    オレンジと白ワインのソース         下段   ミックスベリーソース