こんにちは。
さっそくですが 昨日のつづき…手紙が届いたところからです。
手紙の差出人をみると「 Karl Sillmann (カール・シルマン)」と書いてあり、私は胸をときめかせながら封を開けました。
そこにはこう記されていました。
「 雑誌の編集長が直接あなたの手紙を送ってくれましたので、時間がかかってしまったことをお詫びします。
もしもあなたが私のマジパンを本当に習いたいのならよろこんでお教えします。
ただし、私は心臓を患っていて既に2回手術を受けていますので あなたにお教えする時間はもう限られています。
できることなら少しでも早く来て頂きたい」…という文面でした。
私は何も考えずに2ケ月後には手紙を片手に バーゼルの地を踏んでいました。
宿泊先に迎えにきてくれたシルマン先生の大きな手で握手を求められた時「この手があの繊細なものを作るんだ」…という思いで頭の中はいっぱいでした。
そしてその日からご自宅でのレッスンが始まりましたが、後に私は氏から日本人のある青年の驚くべき行為を知らされることになりました
そのお話は又 次回に致します。
若き日のカール・シルマン